『お釈迦さまの脳科学』のレビューにならない個人的解釈と感想 ③ 情動のラベリングについて
さて 続いて第三弾です
長くなってしまったので第五弾まで続いております
煩悩や妄想を一時的にストップし、自分の感覚や思考を純粋に「見る」のが止観です。
情動を言葉にして意識を上げることで、抽象度の高い思考が可能になります。
止観を実践すると、日常のありとあらゆる行動が瞑想になります。
すべての感覚を意識に上げてラベリングしていきます。
わたしがセッションでやっている事
そして『言語化』の大切さを言っているのはこれがあってです
※ちなみに わたしが瞑想をしない理由もここにあります
散歩 お料理 お食事 お風呂
日常生活の何でも瞑想になり得るのです
特別な事なんて必要ありません
勿論普通にそれを行うだけじゃ駄目でコツ？はありますけどね
セッションについては
セッションについて書いたこちらの記事をご覧頂ければ
『言語化』の大切さ について
これは先日もブログに書きました
わたしは大学生の頃から日記をつけています
と言っても 紙媒体ではなく鍵付きのブログであったりメモ帳アプリであったり
何より「思った瞬間すぐに書ける」という事を重視しております
内容は「こういう事があった」「わたしはこう感じた/考えた」「改善策など」を淡々と書いてあるだけです
しかしそれが大事なんですよね
人間って意外と自分の感覚に対して敏感ではないのです
そしてその感覚というのはナマモノで
すぐ消えていってしまうものですし
案外記憶出来ないものでもあります
なので 何かがあった時
例えば誰かに怒られたとしましょう
頭で色んな感覚や感情や言いたい事なんかがグルグルと渦巻いた後
その結果「ムカつく」と判断された場合
残念な事に 怒られたイコールムカつく としか残らないのです
何が残念か
もし「プライドが傷付いた」「本当はあの人が悪い」「悲しい」など
何か別の感覚や感情なんかが出て来ていたとしても
それを総括してしまうからです
そうなると対処が違ってきておかしくなってしまいます
とは言え
わたしも最初から自分の感情の動きを見れた訳ではなく
むしろ今だからこそ『心の不感症』だったとハッキリと思えます
そんなわたしがどうして自分の感覚や感情を自覚出来る様になったかと言うと
この本の言葉を借りると「情動を言葉にして意識に上げていた」からです
わたしはコレを「意識を向けると照らされる」と言っています
②で『スコトーマ』のお話をしましたが
意識していないという事は 無い 事と同じです
逆に言えば 意識をすれば在る のです
…何だか禅問答みたくなってしまいましたね
上の例で説明してみましょう
怒られて「悲しい」「理不尽だ」など色々感じたとします
しかしここで大抵の人は「ラベリング」をスルーして
「ムカつく」という結論のみにフォーカスします
そうすると「ムカつく」しか存在しなくなりますね
「ムカつく」への対処はどうしましょうか
友達に愚痴るかもしれません 相手を嫌いになるかもしれません
多分「怒った相手」にフォーカスしての行動になるでしょう
もし「プライドが傷付いた」「理不尽だ」などの感情をラベリングしていたとしたら
フォーカスは「自分」に向く筈です
実は 誰も恨んだり憎んだりしない というのは心がとても落ち着いています
わたしは昔は周りはみんな敵だと思っていましたし世界は滅びれば良いと思っていました
その時のわたしはいつも精神的に不安定で安心感とは無縁
がむしゃらに働いて焦燥感に押し潰されそうになりながら生きて
とても『幸せ』とは程遠い毎日を送っていました
何かある度に「自分なんかが…」「自分が死ねば良い」と本気で思っていましたし
そんな中明るい未来なんぞ描ける訳も無く
ただただ非生産的だと思いながら日々を過ごしていました
だからこそ思うのですが
この『ラベリング』って凄く大事な事だと思うんです
この「感覚を意識に上げる」って凄く大事な事だと思うんです
自分の事をきちんと自分の事だと捉える事が出来る
その為に必要なんです
それは自分にしか出来ない事なんです
とは言え
わたしも最初から出来ていた訳ではなくって
何かある度に自分の感覚をずっと辿って行っていた感じです
なので この『ラベリング』を是非日常生活に取り入れて欲しいと思います
「わたしは今何をどう感じてるんだろう？」
自分の感覚に耳を澄ましてあげてください
※そう言えば
この事を『メタ認知』と呼ぶのだっけ？？
それに詳しくないのでイコールかどうか厳密には分かりませんが…
勿論 それが出来なくて分からなくて思う様にいかなくって苦しい
という方の為にわたしのセッションがあるのですが( ˘ω˘ )
自分で出来る事が一番だ とわたしは何においても考えてしまうのですが
『スコトーマ』の枠を外していくのには時間がかかります
不必要な苦しみは要らないもの
